舞台は私立聖新高等学校2年C組。
そこはいつからか学級崩壊をおこし、荒れはてていた。
2年C組担任教師「下部」は生徒たちにいじめられつづけ、なぜ生徒の言いなりになっているのかと校長には責められ、同僚教師たちに味方もいなかった。
追い込まれた下部は授業に出席したら1万円払うと約束し、生徒を視聴覚室へ集めて閉じ込める。
そこで流れる映像をみた生徒は強力な催眠をかけられてしまう。
下部が仕込んだのは、自殺催眠。
自殺発動の合図は全部で100パターン。
生き残る条件はたった一つ。
視聴覚室にいた37名のうち、最後の1人になるまで生き残ること。
クラスメイトたちは生き残れるのか。
どのような結末を見せるのか。
メインキャラクター
樫村
主人公の地味な少女。クラスメイトをバカにし見下していたがゲームが始まってからは恐怖に呑まれず自分の正義を貫こうと尽力する。
和田
クラスが荒れている原因の中心人物。不良のような風貌をしており、素行は悪いがゲームが始まってからは生き残る道を示すなどのリーダーの資質を見せる。
しかし自分の利益を優先し、いざという時がくれば平気で他人を裏切る狡猾さがある。
榊
自殺催眠の映像が流れた日に停学解除の面談の予定だったが、遅刻し催眠にかからなかった。樫村に好意を寄せている為、樫村を救うことに一貫している。和田とは違ったリーダーの資質があり、クラスの危機を救おうと奔走するが・・・。
下部
アメリカの有名な心理学研究所に在籍していた実績を買われ、聖新高等学校に採用された。気弱な性格のため生徒になめられ、言いなりとなってしまっている。これ以上授業をボイコットされたらクビになるところまで追い詰められ、自身の心理学の知識を使った復讐を行う。
シグナル100のポイント
シグナル100は最近ではよく見るデスゲームを題材とした漫画です。
本作では100の自殺合図が生徒サイドからはわからないのです。
つまり、笑ったらアウト(某ガキの使いではない)かもしれないし、なにかを食べたりトイレに行ったりしてもアウトかもしれない。
生き残るにはなにをしたらいいのかわからない。
そこに、全員殺したらクリア。のようなよくあるデスゲームとは違う面白さがあります。
混乱する生徒たちですが、盗撮常習犯の生徒が視聴覚室の映像を録画していたことによりゲームの色が徐々に変わっていきます。
録画した映像によっていくつかの合図の詳細がわかり、それを手にした和田がゲームを支配しようとします。
そこに、榊が登場し物語が展開をみせます。
クリアすれば催眠からの解放のボーナスタイムと称した自殺催眠を利用した殺し合いや、先生たちの登場など盛り上がるポイントがいくつもあり飽きることなく最後まで読むことができます。
シグナル100 感想
デスゲームを題材とした漫画が好きな人は読んで損はしない作品だと思います。
半面、デスゲームやグロい表現などが苦手な人は好きにはなれない作品でしょう。
どこかで催眠では人を自殺させることはできない、と読んだことがあるのですが作中で一応の説明はあります。
自殺催眠を可能とさせる説明の内容は難しくてよくわかりませんでしたが。
全4巻と短いですが、きれいにまとまっています。
盛り上がるポイントもあり、短い時間でサッと読める。
ただ、後味が悪い救われない作品なので読む人を選ぶと思います。
ハッピーエンド好きの人は心に余裕のある時に読みましょう。
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原作:宮月新 様
作画:近藤しぐれ 様
全4巻 完結
1巻:2016年2月~
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