スマホアプリ「マンガボックス」で連載中の漫画「キモオタ、アイドルやるってよ」の感想です。
第3回「次に来るマンガ大賞」webマンガ部門で15位になっていた漫画で日常要素もあるTSFアイドルコメディです。
陰キャの陽子が人気が低迷している大好きなアイドルグループ「PLATINUM MOON」が一番だと証明するために奮闘します。
以下から内容の紹介をします。
キモオタ、アイドルやるってよ の内容
クラスカースト最下層の逢坂陽介の好きなものはアイドル。
そう、ドルオタである。
眠りについた陽介がある朝、目が覚めると超絶美少女になっていた。
陽介は美少女になった自分を活かせる道を探し、ひらめく。
陽介のアイドルの知識を活かし、陽子としてアイドルを演じる。
自ら需要と供給を生み出す永久機関!
陽子はこれからアイドルを目指す!
キモオタ、アイドルやるってよ キャラクター
逢坂陽子(女):あいさか ようこ
カースト最下層の中学3年生、逢坂陽介が美少女になった姿。
アイドルグループ「PLATINUM MOON(プラチナムーン)」の大ファン。
美少女になった陽子はプラチナムーンに入ることを目指す。
趣味はアイドル育成ゲーム。
特技は音ゲーと卓球。
音ゲーに関しては、伝説の音ゲーマー「AISAKA」と呼ばれ、全国トップレベルの実力をもつ。
宮本えみ:みやもと えみ
PLATINUM MOON 7期のオーディションで知り合った中学2年生の関西弁の少女。
おしゃべりで陽気なコミュ力おばけで、思ったことが口にでてしまうタイプ。
根がギャルなので派手な服を好む。
実家が定食屋。妹が一人いる。
南愛歌:みなみ まなか
子供っぽい言動が目立つ中学1年生。
えみと同じくオーディションで知り合う。
幼いころからピアノをやっており、絶対音感の持ち主。
母親はピアニストで海外を飛び回っているため、家に1人でいることが多い。
朝比奈凜:あさひな りん
PLATINUM MOONに憧れオーディションに参加したダンス好きなサイドテールの中学3年生。
オーディションのダンスのグループ分けで陽子と同じグループになる。
怒りんぼう。愛歌には「おこりん」と呼ばれる。
アイドルになりたくて、幼いころから片道一時間かけてダンススクールに通う努力家で真面目な委員長タイプ。
実家は秋田で農業を営んでいる。
PLATINUM MOON(プラチナムーン)
10年前にメジャーデビューを果たし、長きにわたり活動を続けるアイドルグループ。
現在は人気が低迷しているが一時期はトップアイドルの座をほしいままにしてきた。
現在のメンバーは5~6期の5人。
5期メンバー
九条楓:くじょう かえで
メンバーの中では唯一の大学生でプラチナムーンのリーダー。
趣味はカフェ巡り。
天然でお人良しであり、捨てられている動物をすぐ拾ってくる癖がある。
お城のような家に住み執事が何人もいる。
いまだにサンタを信じている。
山崎若葉:やまざき わかば
高校2年生の俺っ子
趣味はサッカーとけん玉。
幼いころから面倒をみてくれた兄が大好き。
運動神経抜群でファンから若様と呼ばれ圧倒的女オタ率の高さを誇る人気メン。
星野明日香:ほしの あすか
高校2年生。
趣味は将棋。
陽子の推しメンである。
握手会によく行っていた陽子とは顔見知り。
母親は女優で元宝塚のトップスター。
6期メンバー
藤田りんご:ふじた りんご
高校2年生
自称白雪姫の生まれ変わり。
りんごヲタは全員王子様であり、りんごちゃんはみんなのプリンセスである。
キャラを活かしてバラエティ番組に出演している。
仁藤胡桃:にとう くるみ
高校1年生。
友達が勝手に応募したオーディションで合格。
プラチナムーンのグラビア担当。
ティーン誌の専属モデルとしても活躍している。
環アリス:たまき ありす
PLATINUM MOONのプロデューサー。
様々なアーティストのヒット曲を手掛ける。
繊細で女性的な歌詞を得意としている。
年齢性別は非公開で正体は謎に包まれている。
オーディションでおっさんと判明する。
キモオタ、アイドルやるってよ の感想
男が女性化してアイドルになるというと「バックストリートガールズ」を連想しますが、本作はコメディ感がより強くかなり趣が異なる作品です。
ギャグというより美少女4コマ的な要素が強いです。
10話までがオーディションの話。
それ以降アイドルとして色々なイベント等を経験し成長していきます。
きらら系の漫画のような軽いコメディのノリで、日常ものの漫画を楽しむようになにも考えず読むことができます。
個人的にこういった漫画は気持ちをリセットするのに必需なのです。
TSモノ
TSモノとしてよくある「薬を飲んで」「手術」「入れ替わり」「異性の身体に憑依」などではなく、朝起きたら唐突に美少女になっていた、という設定です。
マンガボックスで現在公開されている情報ではなぜ性転換してしまったかについては触れられていません。
また、ある日いきなり美少女になった、というのはよく見る設定ですが本作は少し新しい要素があります。
※私が知らないだけかもしれませんが。
性転換してしまった陽子本人以外は以前から陽子は女性だと認識している点です。
女性になってしまった、という陽子に母親は「なに言ってんのアンタ」という反応でしたし、学校に登校しても扱いは変わらないものの元から女性と認識されているようです。
陰介から陰子にあだ名は変わっていましたが。
また、TSモノとして定番のイベントはある程度おさえています。
お風呂に入るイベント(?)
女子が目の前で着替えてしまって、びっくりしてしまうイベント。
町で男性にナンパされてしまうイベントなど。
しかし、TSFがメインではなくアイドル活動や日常ものがメインのような印象を受けます。
全体的にTSF要素は薄味です。
コミュ障・音痴・運痴がアイドルを目指す
女性化する前の陽介は陰介とあだ名されるほどの最下層の住人で完全なぼっちです。
特技と言えば「伝説の音ゲーマー」と言われるほどのリズム感とアイドルの知識のみです。
上記二つに加えて、美少女に生まれ変わったという要素が加わって自分を活かす道としてアイドルを目指します。
一次審査の書類選考はあっさり通過した陽子でしたが、二次審査は面接・歌・ダンスです。
コミュ障・音痴・運痴の3拍子が揃った陽子が苦手とするであろう審査をどうやって通過するのか。
オーディション編での見どころの一つです。
カースト最下層の人間がアイドルのオーディションに応募すること自体、ものすごく勇気がいることだと思いますが、それほどにアイドルが好きということなのでしょうね。
そして、好きという気持ちが突き抜けるくらい強いことが行動する原動力になるのでしょう。
才能はないのかもしれませんが、努力して成長していく姿が見られて面白いです。
やさしい世界
オーディション時や実際にアイドルになってからも、ライバルを蹴落とす等のドロドロした人間関係はありません。
ダンスの講師や歌唱レッスン担当の先生、PLATINUM MOONの先輩なども含めてよい人ばかりで、深刻なトラブルはなくコメディタッチで物語が進みます。
大爆笑するようなことはないですが、ニッコリ微笑んでしまうやさしい世界です。
女性化する前はクラスで話す人もいない、班分けなどで同じになるとノリが悪いと言われハブられてきた陽子が、メンバーと仲良くなって努力し成長していく姿に安心してしまいます。
また、アイドルになってからは、いきなりセンターに抜擢され、プレッシャーに押しつぶされそうになるのですが、仲間に支えられ成長していきます。
そうして成長していった結果、学校で友達ができたりします。
ホッコリする展開で見ていて楽しいです。
用語集
私はアイドルにあまり詳しくないため、知らない用語が多かったです。
作中でも補足説明がありますが、ここで少しまとめておきます。
推す:応援する
推しメン:推してるメンバー
推し変:応援する対象の芸能人などを変えること
単推し:一人のメンバーだけを応援すること
箱推し:グループ全体を応援すること
二推し:二番目に応援しているメンバー
歌割り:自分が歌うパート。パート割。
ユニゾン:全員で同じ音程を歌うこと
リリイベ:(CDなどの)リリースイベントの略
ドルオタ:アイドルオタクのこと
剥がし:握手会等で一定時間でアイドルからファンを離す担当者
鍵開け:その日の握手会で一番最初にメンバーと握手すること。
ループ:複数枚の握手券を保持し、何度も同じメンバーの列に並び握手すること。
ワンハーフ:1コーラス半のこと。歌番組の編成の都合上編集された楽曲を指す。
まとめ
日常コメディ、4コマ漫画、きらら系の漫画が好きな人におススメします。
TS要素もありますのでTSFが好きな人もいかがでしょうか。
また、本作はアイドル活動の話だと思いますが、それらに詳しくなくとも楽しんで読むことができる作品です。
アイドルを目指す主人公が、アイドルに必須な歌やダンスが絶望的に苦手で、見た目にステータス全振りしているところも面白いですね。
実はリズム感に優れていたり努力する才能があったりするのですが、なにか一芸に秀でるというのはどんな業界でも大切なのかもしれません。
キモオタ、アイドルやるってよ コミックス
作者:一色 いたる 様
既巻2巻 (続巻)
※2019年4月30日現在 アプリ版のみ
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