ブラックティガー -スーパー西部劇-

アメリカ西部開拓史の物語で、一般的には西部劇と言われるジャンルを「こち亀」の秋本治さんが描いた作品です。

有名な西部劇の漫画は他にもありますが、ブラックティガーは他にはない魅力があります。

 

西部劇というと、日本の時代劇と同様になんとなく古いイメージがあるジャンルです。

しかし、他では味わえない浪漫があるジャンルでもあります。

 

浪漫あふれる時代を描いた「ブラックティガー」

その魅力と読んだ感想を書いていきたいと思います。

※2019年4月現在発売済みのコミックス2巻までの感想です。

 

作者:秋本治様 出版社: 集英社 (2017/11/2)

ブラックティガー 内容

 

南北戦争終結後の19世紀合衆国。

合衆国政府は急激に悪化の一途をたどる「南部」の治安維持のため、賞金稼ぎのブラックリストから凄腕を選び「殺しの許可証」を与えた。

 

ブラックメンバーと呼ばれた賞金稼ぎのうちの1人「ブラックティガー」は政府より任務を受け、凶悪な敵に立ち向かう。

 

ブラックティガー キャラクター

 

ブラックティガー

「殺しの許可証」を持つブラックメンバーの1人。

政府からの「密送便」などで任務を受け、賞金稼ぎとして様々な仕事をこなす。

ガンマンとして西部トップレベルの腕を持ち、さらに素手で大男をなぎ倒すほどの凄腕。

 

ドクター・ウエキ

元「南」に雇われた情報屋のヤミ医者。

金に目がくらみ南を裏切りティガー側に付いてから、ティガーと行動を共にするようになる。

医者としての知識がある他、先住民たちの言葉も話せるため通訳としての役割もある。

 

ブラックティガー 感想

 

ゲームの「RED DEAD REDEMPTION(レッド・デッド・リデンプション)」をご存知でしょうか。

Grand Theft Auto(グランド・セフト・オート)シリーズで有名なRockstar Games制作の西部劇のゲームです。

 

街並みなどの雰囲気としては、あのようなイメージです。

酒場の入口はスイングドア(ウエスタンドア)で木製のテーブルに椅子。

ウエスタンハットをかぶって、ブーツの踵にギザギザした歯車状のなにかがついています。これは輪拍と呼ぶらしいです。

移動するための乗り物は主に馬で、電気も自動車もありませんが蒸気機関車はあります。

 

そして、やはり西部劇といえばシングルアクションのリボルバーでの早撃ちの決闘のイメージが強いです。

このようなイメージを踏襲しながらも独自のアレンジを加えた、正にスーパー西部劇という言葉がぴったりの作品だと思いました。

ブラックティガー 魅力とポイント

 

ポイント1

西部劇という枠には収まらない

西部劇というと上記のようなイメージです。

しかし、この作品はベースが西部劇である、といったほうが正確かもしれません。

第1話目から、覚醒人間と呼ばれるゾンビのような強化人間が登場します。

ウィルスを体内に寄生させ、覚醒させると最強の兵士になる、とのこと。

ウィルスのようなものは西部劇とは縁遠いですが、南が北政府を壊滅されるために開発したという設定でベースには西部劇があるのです。

 

かと思うと、一般的な西部劇のように騎兵隊と先住民の闘いの話があったりします。

これは、悪者が両者をハメて共倒れにさせようと計画したものでした。

また、蒸気船と帆船による海洋戦があったり、パリで戦車と戦ったりもします。

 

さらに、同時代の幕末の日本にも舞台は移動するのです。

※日本が舞台の物語は3巻に載ると思われます。

 

ポイント2

痛快ガンアクション

前述しましたが、一般的な西部劇ではシングルアクションのリボルバー拳銃での決闘のイメージがあります。

ブラックティガーでは、現代風のアレンジがされているのか、当時はないであろう銃などが登場します。

主人公のブラックティガーは50口径のダブルアクションのリボルバーを使用しています。

また、スピードローダーを使用している描写もあります。

 

これらを使い、大勢のならず者たちをなぎ倒すブラックティガーのガンアクションはスピード感があってとても痛快です。

拳銃で散弾を撃ち一発で多数の敵を倒したり、メアーズレッグのような銃との両手持ちでドカドカと撃ちまくる姿はまるで映画やゲームのようです。

 

このような「多対一」の闘いばかりではなく、ブラックメンバー同士で西部劇のような決闘するシーンがあり、やはり男はリボルバーだなぁと浪漫を感じる場面もあります。

 

ポイント3

ブラックティガーの魅力

主人公のブラックティガーは腕力も含め男以上に強い女性です。

美人で口数は少なく、任務をこなす際には大胆で悪人には容赦がない。

ウエスタンハットに全身黒革の服というカッコいい雰囲気なのもポイントです。

 

闘いの毎日ですから、全身傷だらけです。

何発も撃たれて瀕死の重傷を負うこともあります。

おまけに全身タトゥだらけです。

なのに美しさを感じるのはなぜなのでしょうか。

 

2巻までではブラックティガーの過去などが語られることがなかったので、これから過去話もやって欲しいです。

あとは、魅力的な敵が登場すれば言うことなしです。

 

まとめ

 

西部劇とはいえ、あまり古さを感じることはなく迫力もありますので、ガンアクションを含めたアクションが好きな人におススメします。

また、やはり「こち亀」の秋本さんの作品ですので、ファンの人で興味のある方におススメします。

なにげない会話のシーンなどに、こち亀の雰囲気を感じることがありますよ。

 

また、こち亀といえば色々なうんちくがありましたが、本作でもこち亀ほどではないですがあります。

コミックスの巻末にはブラックティガーの愛銃の設定も載っていました。

アイキャッチ画像でブラックティガーが持っているものです。

 

この時代の銃は現代のものと違って独特の雰囲気がありますね。

ブラックティガーが使用している銃のモデルガンがでたら購入してしまうかもしれません。

 

ブラックティガー コミックス

 

作者:秋本 治 様

現在2巻まで (続巻)2019年4月現在

 

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作者:秋本治様 出版社: 集英社 (2017/11/2)
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